港湾分野では、アジアを中心にコンテナ輸送が増え、船舶が大型化する中で、構造・機能・国際競争力の強化が港湾に求められていることを踏まえ、港湾全体の利用や建設の計画、施設のあり方、より効率的な施工方法などについて研究しています。
 また沿岸分野では、日本は大きな都市・産業・港湾地帯が臨海部に多数立地する一方で、沿岸域は自然の微妙なバランスの下、優れた景観や多様で豊かな生態系が形成されています。このような沿岸域において、地震、津波、高潮等による自然災害や事故・テロから人々の生命・財産や重要な社会・経済活動を守り、安全で活発な営みが展開される空間を形成していくとともに、環境の修復を進め、豊かで良好な沿岸環境を確保していくことが求められています。
 このため、沿岸・港湾域における津波、高潮、地震等に対する防災・減災、重大事故やテロからの安全の確保に関する研究を行うとともに、沿岸域における環境の保全・修復・創出、環境の評価・管理に関する研究を行います。また、沿岸空間の総合的な利用・開発・保全を行うための計画手法に関する研究を行います。



港湾・沿岸海洋研究部の紹介PDF

・港湾計画研究室 港湾貨物の輸送量の増加、コンテナ化の進展、船舶の大型化など、港湾整備にとって重要な要因の動向を分析し、必要な対策や計画を研究しています。
・港湾システム研究室 港湾貨物の量と動きを把握し、港湾の整備や港湾ネットワークの構築に役立てる研究をしています。
・港湾施設研究室 防波堤や岸壁など港湾に必要な港湾構造物の技術基準に関する研究を行っています。
・港湾・沿岸防災研究室 津波や高潮による被害評価・減災方策の研究、確実な避難を実現するためのハザードマップの高度化などに取り組んでいます。
・海洋環境・危機管理研究室 内湾域の生態系の保全・再生・創出手法の開発、環境モニタリングの実施と評価に関する研究および港湾の機能継続のあり方、物流の効率化と国際輸送保安対策のあり方に関する研究を行っています。
・沿岸域システム研究室 産業、輸送、漁業、生活などの人間活動と自然システムを調和させ、沿岸域を総合的に利用していくための沿岸域のあり方を研究しています。
        
・港湾新技術研究官
・沿岸海洋新技術研究官
・津波・高潮災害研究官