港湾技研報告

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プレパックド・コンクリートの圧縮強度試験用供試体製作方法に関する実験的研究 附:プレパックド・コンクリートの圧縮強度試験方法(案)

港湾技研報告 VOL.002 NO.01 1963.06

執筆者赤塚雄三,有吉保憲
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 一般に構造材料の強度はその試験方法によって異るため、
強度の比較を行うには試験方法によって生ずる相違を取除く
ことが必要である。一般的な工業材料について標準的な材料
試験方法が定められていることの目的の一つはこのような比
較に関する共通の基盤を与えることにあると考えられる。コ
ンクリートの場合も例外でなく、供試体の製作や養生などの
方法から試験値の処理の仕方に至るまで、同一の試料につい
て得られる結果に影響を与えるような要素については、標準
とする方法が定められている。しかしこれは普通の施工法に
よるコンクリートに関してだけであって、特殊な施工法によ
るコンクリートについては標準方法が定められていない場合
もある。プレパックド・コンクリートの場合はその一例であ
る。すなわち、プレパックド・コンクリート工法よって作ら
れたコンクリートの強度試験については標準とすべき試験方
法が未だ確定されていない。これには普通コンクリートに較
べて、工法が導入されて以来日も浅く資料も充分でないと云
った理由もあると思われる。              


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