港湾技研報告

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カーテン防波堤とその特性について

港湾技研報告 VOL.003 NO.01 1964.04

執筆者森平倫生,柿崎秀作,合田良実
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 カーテン防波堤に関して得られた結果を列記するとつぎの
とおりである。                    
(1)カーテン防波堤建設に適した地点は大きい港の中とか
、比較的静かな内海、入江、湾などで水深波長日が0.2程
度より大きいところである。              
(2)浅海波領域におよびこれに近い中間領域にカーテン防
波堤を建設しても大きい防波効果は望めない。      
(3)波高伝達律を推定するには実験曲線を使用するかUr
sellの修正曲線を使用すればよい。         
(4)カーテン防波堤に作用する波力はSainflou公
式により第4章に述べた方法で算定すれば充分である。  
(5)カーテン防波堤の天端高は図−4−13から得られる
ものを使用すればよい。                
 以上の通りであるが、浅海波の場合の波高伝達律の厳密な
解析、有限振幅波に体する反射律の決定法、カーテン防波堤
によるエネルギー損失などに関してはさらに検討を加える必
要がある。                      


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