港湾技研報告

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航路進入波に関する実験的考察−名古屋港水理模型実験報告−

港湾技研報告 VOL.004 NO.11 1965.11

執筆者合田良実,藤島睦,北谷高雄
所属水工部 (模型試験課)

要旨

 この報告は、名古屋港において埋立工事中の13号地と西
2・4区間の庄内川航路へ進入する波について、航路内の波
高分布、岸壁の反射率、庄内川筋への進入波高比などを検討
したものである。実験にあたっては、対象区域が長さ8?以
上に及び、しかも発生域の波を対象とするため、次のような
方針に従った。第1に、幾何光学的作図法を用いて庄内川筋
への進入波を推定し、第2に小縮尺実験によって航路内の波
高分布とともに幾何光学的作図法の適用性を検討し、第3に
岸壁の反射率については別個に測定を行ない、最後にこれら
の結果を総合して庄内川筋への進入波の考察を行なった。ま
た、防波堤開口部からの回折波について、電子計算機を用い
て回折係数を計算した。                
 これらの検討の結果によって、航路に進入する波は岸壁で
反射されるたびに波高が約70%に減少し、また西1区と1
1号地の南護岸でかなりの波が反射されて航路の外へ戻るこ
とが分った。                     


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