港湾技研報告

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防波堤の安定性に関する研究

港湾技研報告 VOL.005 NO.14 1966.09

執筆者伊藤喜行,藤島睦,北谷高雄
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 防波堤の真の安定性を知るには、構造物周辺の水理的現象
ばかりではなく、破壊時の状況、すなわち本文でいうところ
の不安定領域における構造物の挙動に注目すべきである、と
の考え方に立った。したがって実験的手法としては、水理現
象の計測はなるべく避けて、構造物の破壊状況を観察するこ
とに努めた。防波堤は何らかの材料によって構成されており
、それが基礎地盤に支持され、そして水理的外力の作用を受
けるのであるから、安定性についても三位一体の総合的な見
方が不可欠である。しかし、基礎地盤や構成材料については
、まだ水理実験との融合が不十分であり、これを今後の課題
として準備を進めている。               


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