港湾技研報告

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駿河湾台風6626号綜合調査研究報告−田子浦港西防波堤洗掘実験−

港湾技研報告 VOL.006 NO.07 1967.08

執筆者森平倫生,木原力
所属水工部

要旨

 田子の浦港西防波堤前面の洗堀模型実験について述べたも
のである。                      
 西防波堤は、1966年の26号台風により洗堀災害を受
け、その機能が著じるしく低下した。このため色々な災害復
旧工法が提案され、そのうちの代表的な工法について模型実
験を行なった。模型の縮尺は1/30と考え、現地と模型の
相似性については種々の考え方があるが、実験の期間が非常
に短かく制限されたため、第2章に述べるような方法をとっ
た。この方法によれば、定性的にも定量的にもかなりの精度
で現地の将来のありうべき姿を表わしうるものと考えられる
。                          
 実験の結果、西防波堤の本体をあくまでも大波による洗掘
から防護する観点にたてば、現在の西防波堤の前面に根固め
ケーソンを施工する工法が最もよく、西防波堤本体の防護は
考えないで、防波堤としての機能を原形に復するの立場にた
てば、西防波堤の背後に新に根入れの深いケーソン堤を建造
する工法がよいことが判明した。            


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