港湾技研報告

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土の三軸圧密試験(第1報)

港湾技研報告 VOL.007 NO.02 1968.06

執筆者中瀬明男,野村健司,伊藤昌英
所属土質部 土性研究室

要旨

 自然地盤における一次元圧密と同様の条件で試験を行なう
ため、三軸圧密試験装置を試作したので、装置の詳細と試験
方法を報告する。乱さない粘土試料を用いて標準圧密試験と
の比較を行なった結果は次の通りである。        
 1) 三軸圧密試験で生ずる二次圧密量は標準圧密におけ
   るものよりかなり少ない。            
 2) 三軸圧密試験より求められる圧密係数値は標準圧密
   試験で求められたものの約半分である。      
 3) 粘土の膨張過程は圧密過程と同様に扱うことができ
   る。                      
 三軸圧密試験によって求められた正規圧密粘土の静止土圧
係数K0は、初期値K0=1.0が時間とともに減少し、圧
密終了時にKo≒0.5となる。過圧密状態における静止土
圧係数は過圧密比とともに増大する。          


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