港湾技研報告

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有限振幅波の反射に伴なう見掛けの反射率について

港湾技研報告 VOL.007 NO.03 1968.09

執筆者合田良実,阿部淑輝
所属水工部 波浪研究室

要旨

 波の反射に関する実験では通常Healyの方法が用いら
れるが、これは第1次近似解であり、反射率も見掛けのもの
であって真の値の1/2以下のこともある。このため、部分
重複波の第3次近似解の計算に基づき、見掛けの反射率の補
正図表を水深波長比h/L=0.08、0.10、0.12
、0.15、0.2および1.0に対して作成した。Hea
lyの方法による見掛けの入射波高についても補正図表が与
えられており、真の値の50%増にもなることが示されてい
る。これらの図表の適用性は、直立壁および消波装置からの
反射に関する実験で検証済である。なお本理論によれば、重
複波の波高は入射波高の2倍以上となることが予測される。


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