港湾技研報告

一覧へ戻る

長周期波に対する防波堤の効果に関する計算(第3報)−模型実験との比較−

港湾技研報告 VOL.007 NO.04 1968.12

執筆者伊藤喜行,木原力
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 津波などの長周期波に対する防波堤の効果について、われ
われはこれまで専ら数値計算によって検討を重ねてきた。す
なわち簡単な流入方式の計算から始まって、電子計算機によ
る波動方式計算法およびその近似としての一次元計算法を確
立し、大船渡津波防波堤その他へ具体的に応用してきた。こ
うした計算法が実際の現象とどの程度符号するかを検討する
ため、今回比較的単純なL字形湾の模型を製作して実験を行
ない、計算結果との比較を試みた。結果は次の通りである。
 1. 波動方式による計算値は実験値と非常によく符号す
   る。                      
 2. 一次元計算法は防波堤が無い場合には良い結果を与
   えるが、防波堤がある場合には必ずしもよい近似が得
   られない。                   


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.