港湾技研報告

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音響測深機に関する研究

港湾技研報告 VOL.008 NO.01 1969.03

執筆者木原純孝
所属機材部 (流体輸送研究室)

要旨

 海底地形を能率的に把握する超音波測深機を開発するには
、周波数に応じて海底からの超音波の反射・伝搬特性がどの
ように変化し、かつ測深精度に如何なる影響をおよぼすかを
究明する必要がある。このようなことから、7周波方式の超
音波探査機を試作し、音響特性を求めるための室内実験を行
なった。                       
 実験結果および解析から、送受波用振動子の電気音響変換
能率や音響的諸定数が求められた。           
 一方、受信出力電圧E2と反響余裕値(マージン)Mとの
間に次のような実験式が得られた。           
      M=6.318×10−4E2 1.917 
この実験式によって、記録可能限界出力電圧が約40〜50
Vpの間にあることがわかった。            
 以上の実験結果を利用することによって各周波数ごとの超
音波の水中における反射・伝搬特性を定量的に求めることが
出来よう。                      


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