港湾技研報告

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周辺補剛ばりを有する鉄筋コンクリートスラブの終局耐力について

港湾技研報告 VOL.008 NO.04 1969.12

執筆者赤塚雄三,堀井修身,関博
所属構造部

要旨

 周辺に補剛ばりを有する正方形鉄筋コンクリートスラブの
破壊実験を行なった。供試体スラブは、1.4m平方、厚さ
10?であり、今回は、周辺補剛ばりの剛性、鉄筋量の2種
の要因を取り上げた。支承方法は4点支持とし、スラブ中央
に集中荷重を載荷した。                
 破壊時におけるスラブのひびわれの様相から、特殊な支承
条件を有するスラブの降伏線の形式を想定し、Johans
enなどの提案する降伏線理論を用いた、曲げ終局耐力の計
算法を示した。                    
 集中荷重を受けるスラブのせん断破壊機構に関しては、斜
め引張りひびわれにより生ずると想定し、終局時には鉄筋の
ダウエル作用に依存することを示した。せん断破壊荷重の算
定のため、Moe、Yitzhakiの提案式を検討し、新
たに、力の釣り合い条件から求めた計算式を指示し、鉄筋比
1.13%〜2.30%の範囲では、鉄筋比とせん弾耐力に
有意な関係のないことを述べた。            


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