港湾技研報告

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組グイの水平抵抗に関する実験的研究(欧文)

港湾技研報告 VOL.009 NO.01 1970.03

執筆者沢口正俊
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 この報告は、これまでに提案され、設計されてきた水平方
向力が働らいた時の組グイの計算方法について、まず述べ、
その後室内で行なはれた模型組グイの実験結果について検討
した。在来の設計法は、水平抵抗の曲げ成分を無視した方法
であるが、実測によると、クイに発生する曲げモーメントが
無視できない程の大きな値を示すことが分かった。在来の設
計法の中には、この曲げ抵抗を考慮する計算方法もあるが、
計算過程も、やや複雑である上に、実際的でないクイのバネ
常数を決めなければならないという困難さが存在した。この
報告中に、あらたに提案した設計方法は、単グイの荷重、変
位関係が求められれば、そのままの知識を基にして計算でき
るという利点を持つものである。この計算方法の合理性を示
すために、室内実験の結果を使って検証した。実験は、第1
シリーズから第5シリーズまでが、組グイの基本的性の研究
に費し第6シリーズが新たな計算方法の実証に供したもので
ある。                        


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