港湾技研報告

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鋼直杭桟橋の耐震性に関する研究

港湾技研報告 VOL.009 NO.01 1970.03

執筆者山本隆一,林聰,土田肇,山下生比古,小藏?一郎
所属構造部

要旨

 鋼直杭桟橋は他の岸壁形式の港湾構造物とは異り、非常に
可撓性に富んでいるから、他の構造のものと同じように震度
法で耐震設計を行なうことには疑問が持たれる。     
 本論文では、まず鋼杭の塑性領域も含めて桟橋の特性を実
験的に調らべ、桟橋は一自由度の振動模型で置き換え得るこ
と、復元力特性は、P.C.Jenningsが提案した一
般的な履歴性復元力の表示式で説明し得ることを確かめた。
次いで、この振動模型につきEI Centro(1940
)、清水(1965)、釧路(1965)の三つの地震を入
力として応答計算を行ない、結果を一枚の図にまとめた。こ
の図を用いると桟橋の地震応答変位が容易に求められる。同
時に、いわゆるductility facforがこの問
題の安全率として適当なものであることを述べた。なお、既
成の桟橋の例に上述の方法を適用し、現行の設計法との比較
も行なった。                     


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