港湾技研報告

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軟底質における超音波の反射透過特性−フライアッシュ底質における室内実験−

港湾技研報告 VOL.009 NO.01 1970.03

執筆者木原純孝
所属機材部 (流体輸送研究室)

要旨

 軟泥層を適確に探知する超音波測定機を開発するには、周
波数に応じて軟泥層からの超音波の反射、伝搬や、軟泥中の
透過・吸収特性がどのように変化するかを究明する必要があ
る。このような事から、7周波方式の超音波探査機を、軟底
質としてフライアッシュ底質を用いて室内実験を行った。 
 実験結果および解析から、清水中にフライアッシュを懸濁
させた水底沈澱物の見掛け比重ρmが約1.5であり、軟底
質表面の反射損失Lmは周波数の0.3乗に比例し、底質中
の吸収係数αmは、周波数の0.6乗に比例することがわか
った。                        
 この結果から、各周波数毎に総合伝送損失が求められ、ま
た、探知可能距離と泥層探知可能厚さを、図式計算法により
求め得ることを示した。                


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