港湾技研報告

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防波護岸の越波流量に関する研究

港湾技研報告 VOL.009 NO.04 1970.12

執筆者合田良実
所属水工部 波浪研究室

要旨

 防波護岸の設計においては、波の不規則性を考慮して越波
量を算定しないと、過大あるいは過小な推定を行なうことに
なる。本研究では、波群中の波高の出現確率と、規則波の波
高と越波流量との関係を組み合わせて、不規則波に対する越
波流量の期待値を算出する方式を提案し、不規則波を用いた
模型実験でその妥当性を確かめた。また、越波量に関する既
往の実験データを収集し、直立護岸および消波護岸の期待越
波流量の算定図表を作成した。この図表を海岸堤防および護
岸の被災例に適用した結果、越波による構造物の被災限界を
越波流量の絶対値で表わすことができた。さらに、越波した
水の排水に関する水理計算を行ない、排水工の計画について
考察した。                      


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