港湾技研報告

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掘削時における砂の応力ひずみ関係の一考察

港湾技研報告 VOL.010 NO.01 1971.03

執筆者岩崎峯夫,麻山和正,石塚浩次,河野茂
所属機材部 (作業船研究室)

要旨

 有限要素法を砂に応用するためには応力−ひずみ関係の一
般表現を求める必要がある。本報告では非線形弾塑性論を粘
性のない砂の3軸試験に適用し、弾塑性非線形応力−ひずみ
マトリックスを等方圧縮試験、平均応力一定試験より求めた
。さらにこれらの応力の合成された応力状態の代表として側
圧一定試験を行いこのマトリックスより計算した値と比較し
、よい一致を得た。ここでは砂はせん断力による塑性変形の
ために等方性限度があり、これを越えて破壊に近づくと異方
性を示すと考え、ダイレイタンシーを説明、計算した。また
このマトリックスにより等方性限度内では無条件の、等方性
限度外では軸対称応力状態の任意の応力−ひずみ入力を与え
て、その場合の応力−ひずみ挙動を計算で求めることが出来
るであろうことがわかった。              


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