港湾技研報告

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クイの負の周面摩擦についての近似計算法

港湾技研報告 VOL.010 NO.03 1971.09

執筆者沢口正俊
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 クイの一部分に作用する力のつり合いから導かれる基本式
、A(dσz/dz)=φfを解くことによって、負の周面
魔擦を受けるクイに発生する圧縮応力が求められる。ただし
、この場合クイと周辺地盤との間の付着力と相対変位とがあ
る関係であらわされることを前提とする。このようにして求
まった圧縮応力の一般式から、クイの中立点の深さ、最大圧
縮応力、およびクイ頭部と先端部での沈下量を求める諸式が
誘導される。クイ頭部に働らく荷重に抵抗して発生する初期
の周面摩擦分布と、クイの周辺地盤の沈下分布が深さに対す
る関係として、ρ0=一定とρ1=(ρs/L)zを仮定す
ることによって、これらの諸式が実際的になりうることを示
し、図表化し実用に便利なものとした。ただし、図表化した
ものはW=0の場合のみである。このような計算式を用いて
実験結果と照合し、あるものはよい一致を示した。    


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