港湾技研報告

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砂杭を打設した粘性土地盤の挙動−衣浦港における実験について−

港湾技研報告 VOL.010 NO.03 1971.09

執筆者木庭宏美,堀江宏保
所属土質部

要旨

 衣浦港において砂杭打設の実物大実験を行ない、砂杭打設
直後の地盤から粘性土試料を採取してその強度低下の模様を
観測し、また砂杭打設後の約1ヶ月の期間を限り載荷重を置
くことなく、この期間中における粘性土の強度回復の模様を
観測することができた。                
 その結果、砂杭の打設法によっては撹乱による強度低下は
無視できない大きさに達し、その強度の回復にはかなりの長
期間を要することがあるから、地盤改良工法の合理化を考え
るうえで、配慮すべき重要な要素であることがわかった。さ
らに載荷後の地盤の挙動についても観測して、砂杭が地盤の
沈下につれて締め固められること、ならびに砂杭は地盤の沈
下を妨げる機能をもっていることなどがわかった。    


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