港湾技研報告

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音響測深機に関する研究−超音波斜入射が測深精度と反響記録特性に及ぼす影響について−

港湾技研報告 VOL.010 NO.03 1971.09

執筆者木原純孝,奥出律
所属機材部 (流体輸送研究室)

要旨

 超音波を海底に斜入射させたときの測深精度におよぼす影
響や反響記録特性について室内実験を行なった。使用した水
槽は深さ5m×長さ5m×幅4mの角形コンクリート水槽で
ある。供試振動子は11.5kHz(γ1/2=18°)1
00kHz(γ1/2=6.1°)200kHz(γ1/2
=3.1°)500kHz(γ1/2=2.4°)1MHz
(γ1/2=1.2°)の5素子を用い、斜入射角θが0〜
30°の範囲で、水底がコンクリートの場合の各振動子毎の
反響記録特性を求めた。その結果、測深誤差は振動子の半減
指向半角γ1/2が大きいほど、また斜入射角θが大きいほ
ど大となり、指向角が小さいほど、水底形状を忠実に記録す
ることが出来、斜入射角に比例して反射損失が大となること
がわかった。また、探知可能深度についても考察した。  


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