港湾技研報告

一覧へ戻る

M/G/Sタイプの待ち合せモデルの平均待ち時間の実用的な取扱法(欧文)

港湾技研報告 VOL.011 NO.01 1972.03

執筆者工藤和男
所属設計基準部 (システム研究室)

要旨

 港湾のシステム設計を扱うときに良く利用されるポアッソ
ン到着、複数窓口の待ち合せモデルについてその平均待ち時
間をM/M/Sタイプの解をもとにして容易に推定する方法
について述べる。M/D/S、M/E2/Sなどの待ち合せ
モデルでの状態確率Pi、Pi+1についてiを適当に選べ
ば近似的にPi+1/Pi=const.と置けることを利
用して                        
 (式)(式は省略)            を導いた。
 ここに、ρはM/M/Sにおけるλ/μ・S、KはM/D
/SにおけるPi+1/Piである。計算の結果は実用の範
囲ではWq(D)/Wq(M)≒0.5、Wq(E2)/W
q(M)≒0.75となってリー、ロングトンの公式と一致
し、M/G/1についてのポラチェック・ヒンチン・ケンド
ールの公式と同様の結果となっている。また、上記の関係を
利用してM/D/SやM/E2/Sの状態確率をM/M/S
の状態確率から容易に求めることができる。       


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.