港湾技研報告

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風洞におけるウインドスクリーンの模型実験

港湾技研報告 VOL.011 NO.01 1972.03

執筆者加藤始,佐野喜久雄
所属水工部 (高潮津波研究室)

要旨

 これはウィンドスクリーン模型実験についての報告である
。風洞断面は巾150?、高さD=110?である。スクリ
ーン模型は空隙率30%の金網で、高さはH=10?、長さ
は149、75?の2種類とした。風に直角な149?模型
a、149?で天井をとった場合b、75?模型cにつき、
模型後方の風速分布を比較した結果、a<c<bと遮風効果
に差があり、今回のD/H=11.0の条件でも天井の影響
が出ることがわかった。上の各ケースでの風の乱れの分布も
測定された。                     
 75?模型後方の横方向風速分布から、短いスクリーンの
後方での遮風域は、距離と共に三角形状に減少することがわ
かった。75?模型を風に斜めに置いた場合の風速分布も測
定したが、この場合遮風域が左右非対称になり、その幅は傾
斜が大きいほど狭いことがわかった。また6H以上後方での
風速増加量は最大約10%であったが、この数字については
、なお検討を必要とする。               


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