港湾技研報告

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剛性マトリックス組立の有効な一方法

港湾技研報告 VOL.011 NO.01 1972.03

執筆者岩崎峯夫
所属機材部 (作業船研究室)

要旨

 近年、有限要素法が連続体の応力、ひずみ解析に用いられ
るようになってきたが、大きな構造物、複雑な形状または精
度の面で大きな剛性マトリックスが要求され、大きな容量を
もつ電子計算機が要求されると同時に内部コアの効率的利用
が要求される。この要求理由はおもに全体の剛性マトリック
スを組み立てる場合と連立方程式を解く場合に大きな記憶容
量が必要となるからである。              
 一般の方法では各有限要素の剛性マトリックスを求め、重
ね合わせの場である全体の剛性マトリックスに加え込む方法
をとっている。本報告では全体の剛性マトリックスの要素に
対する寄与を計算する方法をとり、全体の剛性マトリックス
をシーケンシャルに出力できるようにして、全体の剛性マト
リックスを内部コアにとる必要性をなくし、内部コアにとる
場合も密につめることによりコアを効率的に利用できるよう
にした。                       


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