港湾技研報告

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横波を受ける船舶の繋船岸への衝突力に関する実験

港湾技研報告 VOL.011 NO.02 1972.06

執筆者伊藤喜行,木原力,久保正則,山本庄一
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 繋留船舶が、横波を受けて動揺することにより、岸壁ない
しは桟橋に衝突する際の衝突力について、模型実験による測
定を行なった。実験は、1万トン岸壁および桟橋に船首、船
尾の二点を繋留した1万重量トン貨物船をモデルに、縮尺1
/40で再現した。衝突力に及ぼす入射波周期の影響を把握
するため、5秒〜26分の各種の周期について実験を行なっ
た。このほか、入射波の波高の影響や、船体が沖側へ移動で
きる最大距離の影響についても調べた。         
 実験により、長周期波による衝突力は短周期波にくらべ、
かなり小さいこと、短周期波による衝突力は、波高とともに
増大し、船体が沖側へ移動できる最大距離が大きくなると減
少すること等の結果が得られた。            


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