港湾技研報告

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沈埋トンネルの野外模型振動実験

港湾技研報告 VOL.011 NO.02 1972.06

執筆者青木義典,土田肇,林聰
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 本報告は、衣浦港連絡道路トンネルの耐震性を検討する手
法の妥当性を確認するため、衣浦港中央西ふ頭において昭和
45年度に行なった実験の解析結果に関するものである。 
 実験は、高さ1.5m、幅10m、長さ23mの細砂から
なる人工盛土内に、外径63?の塩化ビニールパイプで作っ
たトンネルの模型を埋設し、特殊なS波起振機によって発生
させた伝播波に対する模型の応答変位およびひずみを測定し
たものである。                    
 実験で得られたデーターの解析結果によると、沈埋トンネ
ルは、地震時における地盤の振動に対して共振が問題になる
ことはほとんどなく、地震時の地盤の変形が与えられれば、
トンネルを弾性床上のはりと考えて静的に計算すればよいこ
とがわかった。                    


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