港湾技研報告

一覧へ戻る

平板による土の掘削抵抗について

港湾技研報告 VOL.011 NO.02 1972.06

執筆者石塚浩次
所属機材部 (作業船研究室)

要旨

 本報告においては平板の排土板で土を一定深さで押した場
合の掘削力を排土板前面に土が盛り上る前の塑性状態、盛り
上った後の塑性状態について導びいた。         
 上記の算定にあたっては土の塑性方程式の差分解法による
計算と模型実験による実測値とを比較しながら求めたもので
ある。その結果排土板前面に盛り上る前の掘削力は内部摩擦
角が場所によって変化するとして計算し、また排土板幅を考
慮して求めることが良い一致を示す。          
 内部摩擦角の場所的変化は深さ方面に対して表面と刃先付
近で一割位の違いがある。また幅方向の影響は内部摩擦角の
関数となり、排土板幅、掘削深さのパラメータとして表わす
ことができる。                    
 まあ排土板前面に盛り上がった後はおおよそ全面の土量に
比例して掘削力は増加する。              


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.