港湾技研報告

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斜め入射部分重複波による質量輸送速度の分布に関する研究

港湾技研報告 VOL.011 NO.03 1972.09

執筆者田中則男,入江功,小笹博昭
所属水工部 (漂砂研究室)

要旨

 水深の深い位置に設けられた直立堤によって、その前面に
重複波が生じているような場合には、堤体周辺の洗掘のパタ
ーンは、重複波による水粒子速度と質量輸送速度の分布のパ
ターンによって、ある程度説明しうるものと考えられる。 
 そこで本稿においては、堤体に斜めに波が入射して部分重
複波が生じている(堤体の反射率が考慮されている)場合に
ついて、境界層外縁における質量輸送速度の分布式をまず誘
導し、数値計算によってその特性を明らかにした後、石炭粉
などをトレーサーとした実験によって、分布式の妥当性を検
討した。あわせて、質量輸送速度の分布式と洗掘のパターン
との対応性について、石炭粉を用いた移動床実験を行なった
。                          


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