港湾技研報告

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航空機荷重の路床・路盤への伝達機構に関する研究−巨人機の設計荷重−

港湾技研報告 VOL.011 NO.03 1972.09

執筆者佐藤勝久,須田?
所属土質部 滑走路研究室

要旨

 大型航空機用空港アスファルト舗装における荷重の路床・
路盤への伝達機構には不明な点が多いが、舗装体は性質が複
雑で、弾性理論だけでは解決がつかない。実験の空港用試験
舗装上に、大型航空機に等しい荷重を載荷し、舗装の挙動を
調べた。その結果、粒状材路盤の舗装と最近使用の多くなっ
た安定処理路盤の舗装において、航空機荷重が路床・路盤へ
伝達・分散する状況が明らかになった。         
 航空機の大型化は多様な脚および車輪の配置型式を生み、
舗装厚の設計に対して設計条件を複雑化した。巨人機にみら
れるような脚間距離の小さな航空機では、他脚の影響を考慮
しなければならない場合がある。各種深さの路床における応
力や変位の分布を実測し、これらをもとに合理的な他脚の影
響の換算法を考えてみた。安定処理路盤の場合は、等価な粒
状材路盤に置き換えて、この換算法が流用できることも確か
めた。                        


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