港湾技研報告

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砂分の多い粘性土の一軸圧縮強さ

港湾技研報告 VOL.011 NO.04 1972.12

執筆者中瀬明男,勝野克,小林正樹
所属土質部

要旨

 粘土と砂の中間的な粗度組成の土の非排水せん断特性を調
べるため、粘土と砂を種々の割合で混合した飽和試料を調整
し、一軸圧縮および非圧密非排水三軸圧縮試験を行なった。
その結果、試料の粘土含有量が減少するに従って、拘束圧の
増大に伴う圧縮強さの増加割合が大きく、また一軸圧縮強さ
が相対的に小さくなることが認められた。この現象は試料調
整のさいの圧密圧力の除去に起因するもので、この試験結果
に基づいて、砂分の多い粘性土の採取試料の一軸圧縮強さを
補正することができる。この補正は全土被り圧と2つの補正
係数を用いて行なうが、補正係数の値は粘土含有量または塑
性指数の関数として与えられる。ただしこの補正は粘土含有
量が10%以下のものに適用してはならない。      


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