港湾技研報告

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空港舗装における路盤の等価値に関する研究

港湾技研報告 VOL.011 NO.04 1972.12

執筆者須田?,佐藤勝久
所属土質部 滑走路研究室

要旨

 路盤に粒状材料より良質の材料を使用した場合には、舗装
厚を減らすことができる。空港舗装でのこの減少率すなわち
等値換算係数(等価値)に関する問題点を明らかにするため
、砂路床上に17区画、24種類のアスファルト試験舗装を
製作し、大型航空機と同等な脚荷重を持つ原型走行荷重車を
用い載荷試験、走行試験を実施した。          
 繰返し走行荷重による試験舗装の破壊状況を明らかにした
上、多くの試験結果に基づき路盤の等価値を算定した。アス
ファルト安定処理、セメント安定処理、リーンコンクリート
、スラグについては、路床鉛直応力から求まる値を使用すべ
きことが判明した。試験舗装で決定された等価値を、弾性理
論の助けなども借りることにより、広くあらゆるケースに通
用できるとうに、普偏化する試みもなされ、その結果、本実
験で求まった等価値は、津状の舗装に対してそのまま適用で
きることがわかった。                 
 そのほか、路盤の等価値の検討に関して、空港舗装の破壊
、表層+基層厚、航空機の反復作用回数、CBR、路床の設
計、砂路床の締固め度などの問題点も考察された。    


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