港湾技研報告

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地表における強震記録より推定した基盤の地震動の特性

港湾技研報告 VOL.011 NO.04 1972.12

執筆者土田肇,上部達生
所属構造部 (耐震構造研究室)

要旨

 耐震設計に必要な入力地震波の特性を把握するため、地表
で得られた強震記録から重複反射理論により、基盤を伝播す
る地震波(入射波)を求め、そのスペクトル特性等を検討し
た。                         
 対象とした記録は10観測地点で得られた37本の記録で
、そのうち1地点では岩盤上に強震計が設置されている。入
射波の特性の検討には、主に非減衰加速度比応答スペクトル
を用いた。                      
 解析の結果、5地点で入射波のスペクトルが周期0.15
〜0.25secに鋭いピークを有する形を示し、これは岩
盤上の地震記録のスペクトルと一致した。また、2地点では
、前記各地点のスペクトルと一致はしないが似た傾向を示す
入射波のスペクトルが得られた。残る2地点の入射波のスペ
クトルはばらつきも多く共通点は薄かったが、その理由は明
らかでない。                     


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