港湾技研報告

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雑貨埠頭の上屋・倉庫のシステム設計(第1報)

港湾技研報告 VOL.011 NO.04 1972.12

執筆者工藤和男
所属設計基準部 (システム研究室)

要旨

 雑貨埠頭の上屋および倉庫の容量の決定法として確率過程
(Stochastic Process)論からのアプロ
ーチを試みた。                    
 モデルを決定づける支配的な要素はつぎのようなものであ
る。                         
 ?)貨物の上屋への到着の仕方            
 ?)本船との間での一回の荷役量           
 ?)貨物の上屋における滞留分布           
 このうち?)は岸壁への本船の到着をもって代用すると一
般にポアッソン到着と仮定でき?)が指数分布的に変化する
ときは雑音過程(Shot Noise Process)
として取扱えることが判った。このモデルによって上屋、倉
庫の平均在庫量だけでなく、その変動についての情報をうる
ことができ、上屋、倉庫を設計するさいの予測が著しく容易
となる。また、在来の設計法はこのモデルを用いたときの特
殊ケース(平均値による設計法)として説明されることも明
らかになった。                    


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