港湾技研報告

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地盤内の地震動分布に関する研究(第1報)−粘土地盤における地震動の観測と解析−

港湾技研報告 VOL.012 NO.02 1973.06

執筆者荒井秀夫,岩淵守義
所属構造部 (振動研究室)

要旨

 深さ約40mに岩盤の存在する野外実験場の粘土地盤に地
中地震計を設置して地震動を観測した。地震動の加速度を表
わす記録波形から変位波形を計算した。記録波形および変位
波形のフーリェスペクトルを求め、それらを比較検討した。
 次いで、地表における記録波形および変位波形から重複反
射理論によって地盤内における地震波形を計算した。計算の
結果得られた地盤内における地震動の最大値の垂直分布を、
観測から得られた最大値の垂直分布と比較した。地盤のモデ
ルとして深さに伴って剛性が増加するものを用いたとき、地
震動の最大値の垂直分布の計算値と観測値とはかなりよく一
致した。                       


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