港湾技研報告

一覧へ戻る

前面に遊歩道を持つ海浜護岸について−越波特性からの断面形の検討−

港湾技研報告 VOL.012 NO.03 1973.09

執筆者服部典節,佐藤昭二
所属水工部

要旨

 レクリエーションのための海浜利用の見地から、前面に遊
歩道をもつ護岸が推奨される。そのような護岸の越波特性を
調べ、海浜に適した断面形を見出すため2次元実験を行なっ
た。その結果、次のことがわかった。          
(1)前面に遊歩道をもつ護岸は、通常の海浜に基礎を設け
直立壁にパラペットをもつ護岸より、その高さを減少するこ
とが出来る。                     
(2)遊歩道前面の胸壁は、若しも排水が完全に行なわれな
いならば、越波防止に役立たない。従って、胸壁を遊歩道前
面につけるべきではない。               
(3)遊歩道の高さの増加にともない、越波流量は減少し、
次に増加、更に減少する。そして、最後に理想的なレクリエ
ーション海浜の形を提案している。           


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.