港湾技研報告

一覧へ戻る

空港アスファルト舗装のわだちぼれ

港湾技研報告 VOL.012 NO.04 1973.12

執筆者森口拓,浅島豊明,渋谷英男
所属土質部 滑走路研究室

要旨

 5つの空港において、わだちぼれ発生箇所、わだちぼれの
大きさ、表層基層アスファルト混合物の材料と性質、切取り
供試体のマーシャル試験値などについて調査した。その結果
、現行のアスファルト混合物の配合設計法による場合は、大
型航空機荷重の繰返し作用に対してわだちぼれはまぬがれえ
ないことが予想される。                
 また、8種類のアスファルト混合物について、マーシャル
安定度試験、ホイールトラッキング試験および繰返し一軸圧
縮試験を行なった。その結果、特に安定性の大きな配合の混
合物は見いだせなかったが、アスファルト量を比較的小さく
し、骨材の最大寸法を20?程度とするのが得策と考えられ
、また安定性の大きなアスファルト混合物を配合するには、
従来の設計法を変更ないしは修正する必要があると考えられ
る。                         
 なお、わだちぼれ発生は予測される区域には、むしろ積極
的にコンクリート舗装を適用することを提案する。    


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.