港湾技研報告

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連続載荷方式による急速圧密試験

港湾技研報告 VOL.012 NO.04 1973.12

執筆者梅原靖文,松本一明,成田実,梅田裕史
所属土質部 土性研究室

要旨

 共通の試料を用いて、定率ひずみおよび定率漸増載荷の両
方式による連続載荷圧密試験を実施し、標準圧密試験結果と
の対応性、載荷条件の影響および試験条件の影響を調べた。
これらの試験においては間げき水圧の測定精度が非常に重要
であり、高い測定精度を維持するためには、静水圧の75〜
100%程度のバックプレッシャーをかけることが予圧密よ
りも望ましいこと、過圧密領域では、圧密定数は載荷条件の
影響を受け、遅い載荷条件のものが標準圧密試験結果との対
応がよいのに反し、正規圧密領域では載荷条件の影響をほと
んど受けないことが明らかにされた。また、全圧力に対する
間げき水圧の割合にもとずき定率ひずみ試験結果を判定する
方法および上述の特徴を考慮した修正定率漸増載荷圧密試験
法を提案した。連続載荷厚密試験法はまた自動記録および自
動処理が容易なこととあいまって、段階載荷法よりも急速圧
密試験法としてより一層有効であることが確認された。  


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