港湾技研報告

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ネガティブフリクションに関する実験と考察(第1報)

港湾技研報告 VOL.013 NO.01 1974.03

執筆者高橋邦夫,沢口正俊,善功企,篠原邦彦,橋本光寿
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 小型模型により、ネガティヴフリクションの実験を行った
。圧密終了時で、地表面及び摩擦杭、支持杭の沈下量は、そ
れぞれ6?、5?、1?であり、杭体に発生した軸方向応力
は支持杭・摩擦杭のいずれにおいても、最大値で約5?/平
方糎であった。                    
 設計基準式により算定されるネガティヴフリクションの値
は実験結果に比してかなり大きいが、計算に用いる地盤強度
の取り方によっては危険側となる可能性も考えられる。Bj
errumの方法によると若干小さめとなるが、その後の理
論の展開により改善された。著者等の式では杭中応力、沈下
量共に大きい値を算出したが、中立点応力については実測値
とよく一致している。                 
 第7回と第8回の国際土質基礎工学会議を中心にして関連
文献の紹介を行った。                 


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