港湾技研報告

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軽量ブロックによる土圧低減工法

港湾技研報告 VOL.013 NO.02 1974.06

執筆者善功企,沢口正俊,中瀬明男,高橋邦夫,篠原邦彦,橋本光寿
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 矢板壁などの裏込め材として、単位重量の小さな軽量体を
用いて、壁体に作用する主働土圧を低減する工法について報
告する。実験に使用した軽量体は、セメントモルタルと発泡
スチロールからなる軽量コンクリートで、その飽和単位体積
重量は、ほぼ1.0t/立方米となるように製造管理されて
いる。用いる軽量体の形状については、粒形、矩形ブロック
、版などが考えられるが、現場での施工性や軽量コンクリー
トの製造コストなどを考慮すると、矩形ブロックを適用した
方が有利であることから、軽量矩形ブロック(幅43?、高
さ43?、長さ60?)を用いて実験を行なった。実験は次
の2つのケースについて実施した。(1)裏込めが砂のみの
場合、(2)裏込めが軽量ブロックと砂の場合。これらの実
験結果から、軽量ブロックを裏込めに用いることによって、
壁体に加わる主働土圧の大幅な低減が可能であることが明ら
かとなった。                     


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