港湾技研報告

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砂層の振動性状

港湾技研報告 VOL.013 NO.02 1974.06

執筆者荒井秀夫,岩淵守義,中沢定男,北島誠治
所属構造部 (振動研究室)

要旨

 岸壁のような土に関係する構造物の耐震性を振動台による
模型実験によって検討しようとする時、実験に適する模型材
料を求めることがむずかしいので、土を用いて実験する場合
がある。このような実験を行う際には、土の振動性状を調べ
て、実験の相似性を吟味しておくことが必要である。その第
1段階として、振動台によって砂層の振動性状を調べ、乾燥
砂層および飽和砂層の振動性状を既に報告した。それらの報
告の実験において、砂層に与えた振動の波数は任意の数であ
ったが、今回、振動の波数を各振動数10波に規制し、また
、飽和砂層では動間げき水圧を測定する実験を行った。実験
から求めた砂層のせん断弾性係数および減衰常数の拘束圧お
よびせん断ひずみによる変化を、これまでに発表されている
砂の小試料による実験と比較し、振動台による砂層の実験が
砂の動的性質を求める実験に占める位置を明らかにした。 


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