港湾技研報告

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浅海域における波浪の破砕変形

港湾技研報告 VOL.014 NO.03 1975.09

執筆者合田良実
所属海洋水理部 (波浪研究室)

要旨

 波浪が深海域から浅海域に進行し、海岸に打ち上るまでの
波の諸変形のうち、砕波による波高変化について、理論モデ
ルによる計算、模型不規則波による実験、ならびに現地観測
による波浪データの解析を行ない、砕波帯内の波高推定法を
提示している。                    
 この推定法は、不規則波の波高分布が水深によって規制さ
れる砕波のために次第に変形する過程をモデル化したもので
、radiation stressによる平均水位の変化
およびサーフビートによる水位動揺も考慮されており、その
妥当性は、実験および現地観測データによってほぼ検証され
ている。この方法に基づき、深海域から汀線に至るまでの有
義波高および最高波高の算定図表ならびに略算式が、沖波の
波形勾配および改訂勾配をパラメータとしてとりまとめられ
ている。                       
 なお、浅海域における波の非線型性についても言及されて
いる。                        


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