港湾技研報告

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繰返し荷重を受ける鉄筋コンクリートばりの疲労強度(第1報)

港湾技研報告 VOL.015 NO.03 1976.09

執筆者堀井修身,上田茂,柳沢雄博
所属構造部 海洋構造研究室

要旨

 鉄筋比、コンクリート強度、スターラップ量を種々に変え
た鉄筋コンクリート桁を製作し、大型電気油圧式振動疲労試
験により静的載荷試験、片振り載荷試験及び両振り載荷試験
を行い、鉄筋コンクリートばりの疲労性状、疲労耐力につい
て検討を行った。                   
 これらの試験結果から、静的載荷ではせん断破壊を生じな
い鉄筋コンクリートばりであっても繰返し荷重を受けるとせ
ん断破壊が先行することがあり、このときの疲労耐力は、曲
げ破壊を生じるときの疲労耐力に比べて著しく低いことを示
した。また、両振り載荷の疲労耐力は片振り載荷の疲労耐力
よりも極めて低いこと、両振り載荷の100万回曲げ疲労耐
力は、鉄筋比やコンクリート強度によって異なるが、σc=
240?/?2、p=0.7%の鉄筋コンクリート梁の場合
でSD−35ではσsa=1,800?/?2が妥当である
ことを明らかにした。                 


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