港湾技研報告

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海底パイプラインに作用する衝撃荷重の実験的研究

港湾技研報告 VOL.015 NO.03 1976.09

執筆者中山茂雄,清宮理,藤澤孝夫
所属構造部 (沈埋構造研究室)

要旨

 本文は、埋設された海底パイプライン直上に、錨などが落
下した場合の現象を模型実験により再現し、その時のパイプ
ラインの挙動について検討した結果をとりまとめたものであ
る。実験には原型載荷槽を使用した。実験地盤内に鋼管(長
さ10.0m、管径318.5?)を埋設し、錨の代用とし
ての円筒形をした重錘を落下させて、地盤内土圧、鋼管ひず
みなどを測定した。重錘の地盤への貫入量は、重錘の単位面
積当りの重量、落下高さ及び地盤反力係数によって決まるも
のであること、衝撃荷重によって鋼管上に作用する鉛直土圧
の算定には、陸上埋設パイプラインなどで用いられている衝
撃係数(0.5〜0.75)よりはるかに大きな値を用いな
ければならないことなどが明らかとなった。また、鋼管の応
力度の算定に対しては、軸方向応力度を弾性床上の梁と仮定
し、円周方向応力度をスパングラーの提案式によって計算を
行っても実測値と比較的よく一致する場合があることがわか
った。                        


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