港湾技研報告

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流れの中の風波についての実験的研究(第2報)

港湾技研報告 VOL.015 NO.04 1976.12

執筆者加藤始,鶴谷広一,土肥俊満,宮崎豊
所属海洋水理部 (水理研究室)

要旨

 水循環装置のついた大型風洞水路を使って、流れの上に生
じる風波の発達を実験的に調べた。流れについては7ケース
、風については2ケースの合計14ケースについて実験を行
った。波の測定は吹送距離27.75mまでの6点で、抵抗
線式波高計を用いた。各ケース、各点ごとに吹送流を含んだ
流速分布をくわしく測定し、これをもとに計算された波速の
結果を利用して、測定された見かけのスペクトルから波数ス
ペクトルに代るものとして真のスペクトルを求めた。得られ
た真のスペクトルから、発達段階にある成分波はフェッチに
対しほぼ指数関数的に発達すること、また流れは実質的な吹
送距離を変化させる効果をもつことがわかった。η2から求
めたH1/3と卓越波の波長Lmは流れと共に規則的に変化
している。最後に流れなしの吹送距離と力学的に等価な吹送
距離を使ってH1/3とf0mが無次元プロットされ、Ua
=8.2m/secの場合には全ての流れのケースのデータ
が1つにまとまることを見出した。           


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