港湾技研報告

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振動三軸試験による飽和砂の液状化特性

港湾技研報告 VOL.015 NO.04 1976.12

執筆者梅原靖文,善功企,浜田浩二
所属土質部 土性研究室

要旨

 4種類の飽和砂について、非排水繰り返し三軸試験を実施
した結果、次の結論を得た。1)液状化強さは、相対密度や
平均粒径の影響のみによるものでなく、砂の種類により異な
る。このことは、圧縮性の相違をもたらす砂の表面形状、粒
子構造などの微視的要因によると考えられる。2)慣用の排
水せん断試験による圧縮性が、液状化強さによく対応するこ
とから、液状化強さが慣用の三軸試験の結果から推定しうる
可能性がある。3)動的内部まさつ角φ′Dは、静的内部ま
さつ角φdよりもかなり小さい。両者の正接の比tanφ′
D/tanφdは、砂の種類、相対密度にかかわらず、液状
化強さと一義的に対応する。4)振動三軸試験結果を用いて
新潟地震における液状化地盤を解析した結果は、地震前後の
N値の変動をかなり良く説明した。           


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