港湾技研報告

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港湾貨物の背後圏の合理的設定法に関する統計的研究

港湾技研報告 VOL.016 NO.02 1977.06

執筆者稲村肇,山田尚人,金子彰
所属設計基準部

要旨

 港湾貨物の需要予測や開発効果を推計するに際して、貨物
流動の実態を把握することは重要なことである。貨物流動は
大きくわけて次の2つのカテゴリーに分割される。すなわち
水際線から第一目的地への流動と、それ以後の流動である。
本研究ではまず従来の研究のレビューを行なう中で港湾貨物
流動の基本的考え方を示す。次に水際線一次流動調査と全国
幹線貨物純流動調査の連動から貨物の一次流動から最終流動
までを同時に把える貨物流動モデルを作成する。次に前記の
モデルから合理的な背後圏の設定法を提案する。更にはそれ
らのモデルに関しケーススタディーを行ない実用性の検討を
行なう。                       
 実態調査は清水港と那覇港において実施され、本論文で提
案したモデル(吸収マルコフ連鎖に基づく貨物流動モデル)
の妥当性が立証された。                


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