港湾技研報告

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ドルフィン上部工に作用する水平波力

港湾技研報告 VOL.016 NO.03 1977.09

執筆者谷本勝利,高橋重雄,轟正彦,和泉田芳和
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 ドルフィン上部工を対象とした水面付近の矩形版に働く水
平波力の算定法を検討した。              
 まず、対象とする構造物が水面付近にあって波頂面付近の
一部分のみが作用すること、及び構造物の大きさが波長に比
べてそれほど大きくないことを考慮して、矩形版に働く水平
波力をFroude−Krilovの力に比例する成分と水
粒子速度の自乗に比例する抗力成分の和で表わしている。そ
して、Froude−Krilovの力に対する補正係数C
F及び抵抗係数CRを、正方形版に対する三次元実験結果に
基づいて評価した。その際、入射波の波面形状、圧力、水粒
子速度成分はStokesの第三次近似理論を用いて推定し
ている。こうした結果を用いて、ドルフィン上部工に働く水
平波力の算定が可能である。そのほか、カーテンウォールや
ある程度の吃水を有した箱状固定構造物の場合についても検
討している。                     


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