港湾技研報告

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沿岸波浪推算法についての考察−港湾における実施上の問題点−

港湾技研報告 VOL.017 NO.01 1978.03

執筆者高橋智晴,広瀬宗一,佐々木徹也
所属水工部 (海象観測研究室)

要旨

 波の発生・発達はphillipsの共鳴理論、Mile
sの不安定機構により定性的にはよく説明されるが、有義波
法において扱いにくいうねりの特性、風域幅の影響について
種々の矩形モデル風域に対するスペクトル法の計算結果から
考察し、風波の推算式、うねりの推算式、有効フェッテに関
する定式化をおこなった。これらの結果より、従来有義波法
で用いられている公式の問題点、あるいはスペクトル法を用
いた場合の基本的相違が把握される。          
 波浪推算実施上において定量的影響を与える海上風の算定
に関し、大気の安定度、緯度、高気圧性、低気圧性の海上風
算定結果、波浪に与える影響についても検討した。    
 最後に、現地波浪についての代表的推算結果について検討
し、有義波法、及びスペクトル法における定量的、定性的比
較をおこなっている。                 


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