港湾技研報告

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水平板に働く揚圧力に関する研究

港湾技研報告 VOL.017 NO.02 1978.06

執筆者谷本勝利,高橋重雄,和泉田芳和
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 ドルフィンや桟橋上部工などを対象とした水面付近の水平
版に働く進行波および重複波による揚圧力の実験結果に基づ
く算定法を提案した。揚圧力強度は衝撃圧と静的圧力の和で
表わしている。衝撃圧の算定においては無次元関数K(x、
t)をいかに与えるかが最も重要であり、波面と水平版との
交角βにより三つの領域に分けこれを公式化した。    
 本算定法によりいかなるβの値に対しても揚圧力強度、全
揚圧力などを求めることができる。ただし、負のβを水平版
岸側に直立壁があって波面の接水時に幾何学的に空気が閉じ
込められるかたちとなる状態に対して定義している。   
 局所的揚圧力のピーク値の測定結果はかなりばらついてい
るが、全揚圧力のピーク値の計算結果は測定値のほぼ上限を
与えている。計算に際しては、乱されないとしたときの波形
が必要である。本研究においては、進行波、重複波ともに第
3次近似理論を用いた。                


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