港湾技研報告

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集中荷重をうける鉄筋コンクリートスラブの設計法に関する研究

港湾技研報告 VOL.017 NO.02 1978.06

執筆者関博
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 さん橋式けい船岸上部工や防波堤ケーソンの構造部材であ
るRCスラブを対象として、集中荷重が作用するときの固定
スラブの終局耐力に関して実験的・理論的検討を行なった。
 供試体は周辺に補剛はりを有する一辺が1.0mの正方形
スラブであり、主にスラブ中央に集中荷重を載荷した。試験
結果から、破壊荷重の1/2以下の荷重ではひびわれ幅は0
.2?以下であること、スラブには圧縮面内力が発生するこ
と、現行設計法は固定スラブの終局耐力算定には不十分であ
ることなどが明らかとなった。             
 このため、面内力効果を考慮した曲げ耐力およびせん断耐
力の算定式を誘導し、計算値と試験値がほぼ一致することを
確認した。さらに、せん断耐力の算定式を用いて、設計に容
易に利用できる次式のようなせん断強度計算式を提案した。


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