港湾技研報告

一覧へ戻る

高圧水ジェットによる珊瑚礁岩の掘削性について

港湾技研報告 VOL.017 NO.03 1978.09

執筆者中島忠男,小岩苔生,岩崎峯夫,石塚浩次,東海林秀幸
所属機材部 (作業船研究室)

要旨

 圧力500?f/平方糎,流量900l/minの水馬力
1000psという,他に類を見ない大馬力,かつ大流量の
水ジェットを用いて,珊瑚礁岩の空気中掘削試験を実施した
。珊瑚礁岩は外観からも認められるように多孔質,かつ不均
質は岩石である。事実,シュミットハンマー反発値による推
定圧密強度からも,局部的には大理石の圧密強度に近い高い
箇所の存在することが確認された。さらに,圧密強度と圧製
引張強度の比,すなわちぜい性度も14と高かった。これら
のことから,珊瑚礁岩は水ジェットの水くさび作用を受けや
すく,よく破壊される傾向にあった。したがって,水ジェッ
トによる掘削工法は,珊瑚礁岩に対してかなり有望な工法で
あると思われる。なお,平均掘削深さに関する既存の実験式
が、実験定数を変えるだけで適用可能であることも確認した
。                          


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.