港湾技研報告

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差圧式含泥率測定法の実用性について

港湾技研報告 VOL.017 NO.04 1978.12

執筆者浜田賢二,八木得次,斎藤勝,是石昭夫
所属機材部 (流体輸送研究室)

要旨

 浚渫関係で現在使用されている含泥率計は,その取り扱い
,管理上に難点がある。そこで差圧による管内含泥率測定法
を取り上げ,室内実験によりその実用性を検討した。実験結
果を要約すると以下のようになる。           
 (1)土粒子が細砂,粗砂の場合,垂直上昇流と垂直下降
流の差圧による含泥率(U字菅方式)および垂直上昇流また
は垂直下降流の差圧による含泥率(単菅方式)と吐出含泥率
の差は,含泥率にして約1%以内である。またこれらの差圧
含泥率と吐出含泥率の相関係数は約0.99%て強い相関係
数があり,実用化が可能である。            
 (2)円孤形180°ベンド菅の差圧による含泥率(ベン
ド菅3点方式)は上記2方式に比べると精度が低下する。 
 (3)単管方式より求めた差圧含泥率は、土粒子の沈降速
度の影響が無視できない場合にも管内含泥率によく追跡する
。特に垂直上昇流を利用する方法は制度が高かった。   


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